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ゲスターゲンを含む低用量ピルで血中濃度が低下

月経後、卵巣からエストロゲンが分泌されて子宮内膜が作られ、月経14日目ごろにはエストロゲンの濃度と子宮内膜の厚さはピークになります。その後、エストロゲンは低下してゲスターゲンが急増、受精卵が着床しやすくなるように子宮内膜を維持します。ゲスターゲン分泌後、2週間しても受精卵の着床がなかった場合、エストロゲンとゲスターゲンは一気に低下して、子宮内膜ははがれ落ちて月経が始まります。月経中は、エストロゲンとゲスターゲンともにない状態です。エストロゲンがない状態が3~5日続くと、脳下垂体から卵巣に向けて、エストロゲン分泌の指令が出されて月経周期が始まります。
低用量ピルを月経開始直後に服用すると、血中にエストロゲンが存在するので、卵巣にエストロゲン産出の指令を出さなくなります。また、排卵後に分泌されるゲスターゲンが最初から血中にあるので、排卵しなくなります。
低用量ピルには避妊効果だけではなく、子宮内膜が薄くなるので、月経血量が少なくなり、月経痛が減少します。月経痛は、経血を排出するための子宮の収縮が強い状態で、子宮内膜から産出されるホルモン「プロスタグランディン」が過剰に分泌されると痛みが強くなります。子宮内膜が薄いと、このホルモンの分泌量も低下して月経痛が軽減されるという仕組みです。このことを利用して、低用量ピルは、子宮内膜症の予防や治療にも使われます。経血が少なくなるので、貧血が改善することもあります。
また、エストロゲンとゲスターゲンが一定になるため、ホルモンの変化による気分の抑揚が少なくなって、気分が安定します。
さらに、卵巣がんや子宮体がんの予防にも有効で、10年以上服用した場合には服用をやめても予防効果が持続するといわれています。